日本最北端の次は、日本最東端です。
納沙布岬(のさっぷみさき)。
本土最東端のこの岬に立つと、わずか3.7km先に北方領土の歯舞群島が見えます。「日本の端っこ」に立つ感動と、国境の現実を同時に感じる、忘れられない場所でした。
須崎が【北海道一周旅行10日目】で訪れた記録をお届けします。
※この記事は2025年11月の訪問時の情報に基づいています。最新情報は公式サイト等でご確認ください。
本土最東端に到達

根室市街から車で約30分。本土最東端の地・納沙布岬に到着しました。
ここは日本で最も早く朝日が昇る場所。そして目の前の海のすぐ先には、北方領土の歯舞群島が横たわっています。天気が良い日には、わずか3.7km先の貝殻島の灯台がはっきりと見えます。
宗谷岬で「最北端」を制覇した須崎にとって、今度は「最東端」。日本の端っこを巡る達成感は格別です。
須崎が体験した「最東端」の感動
北海道一周の旅では、旅の序盤に宗谷岬で「日本最北端」を制覇しました。そして10日目、ついに「本土最東端」の納沙布岬に到達。
正直に言うと、根室市街から納沙布岬までの道のりは、想像以上に遠く感じました。国道44号を東へ東へと進み、人家がどんどん減っていく。「本当にこの先に何かあるのか?」という不安すら感じるほどの道のり。だからこそ、岬に到着したときの達成感はひとしおでした。
11月の納沙布岬は、観光客の姿もほとんどなく、風の音と波の音だけが聞こえる静かな場所。この静けさの中で、目の前の海の向こうに広がる北方領土を眺めていると、「日本の端っこ」に立っている実感がじわじわと込み上げてきました。
北方領土を間近に望む

岬には「四島のかけ橋」と呼ばれるモニュメントや、北方領土返還を願う祈りの火が灯されています。観光スポットであると同時に、領土問題という日本の現実を静かに伝えている場所でもあります。
また、納沙布岬灯台は1872年(明治5年)に点灯された北海道最古の灯台。150年以上にわたって海を照らし続けています。
「四島のかけ橋」と望郷の岬公園
納沙布岬の周辺には、北方領土に関連する施設やモニュメントが点在しています。
四島のかけ橋
納沙布岬のシンボル的存在である「四島のかけ橋」は、北方四島(択捉島・国後島・色丹島・歯舞群島)への架け橋を象徴するモニュメントです。その足元には、返還を願う「祈りの火」が灯り続けています。
このモニュメントの前に立つと、わずか数キロ先に北方領土の島々が見えるという現実に、複雑な感情が沸き上がります。観光として楽しむだけでなく、日本の歴史や領土問題について考えさせられる場所です。
北方館・望郷の家
納沙布岬の近くにある「北方館」と「望郷の家」は、北方領土の歴史や元島民の暮らしについて学べる資料館です。入館無料で、かつての島での生活の様子を伝える写真や資料が展示されています。
須崎はここで、北方領土が返還されることを待ち望む元島民の方々の想いに触れ、胸が熱くなりました。単なる観光地ではなく、日本人として知っておくべき歴史がここにあります。
日本最東端の朝日スポット
納沙布岬は、本土でもっとも早く朝日が昇る場所です。元日の初日の出には、全国から多くの人が訪れます。
初日の出の時刻
納沙布岬の元日の日の出は午前6時49分頃(年によって若干変動)。本土のどこよりも早く新年の太陽を拝むことができます。ただし、元日の根室は氷点下の厳寒。万全の防寒対策が必要です。
夏至の頃の早朝
6月の夏至の頃は、午前3時30分台に日の出を迎えます。大阪に住んでいる須崎からすると、信じられないほどの早さ。北海道東端ならではのスケールの違いを実感しました。
アクセスと訪問の注意点
車の場合:根室市街から国道44号〜道道35号を経由して約30分。道は一本道でわかりやすいですが、途中にガソリンスタンドやコンビニはほとんどないので、根室市街で給油・買い物を済ませておくことをおすすめします。
バスの場合:根室駅前から根室交通バス「納沙布岬」行きで約40分。ただしバスの本数は限られているため、事前に時刻表を確認してください。帰りのバスの時刻も必ずチェックしておきましょう。
駐車場:無料の駐車場が完備されています。ハイシーズンでも満車になることは少ないですが、元日の初日の出の時だけは早めの到着が必要です。
防寒対策について
納沙布岬は海に突き出した岬のため、風が非常に強いです。須崎が訪れた11月でも、体感温度は氷点下に感じるほどの風が吹いていました。
冬場(11〜3月)に訪れる場合は、厚手のダウンジャケット、防風のアウター、手袋、ニット帽、マフラーは必須。長時間の滞在は体力を消耗するので、30分〜1時間程度を目安にするのが良いでしょう。
周辺のグルメ・立ち寄りスポット
根室のエスカロップ
根室のご当地グルメ「エスカロップ」は、バターライスにトンカツを乗せてデミグラスソースをかけた洋食。根室市内の複数の飲食店で提供されています。納沙布岬からの帰りに、根室市街でランチとして味わうのがおすすめです。
花咲ガニ
根室は花咲ガニの名産地。花咲港周辺では新鮮な花咲ガニを楽しめる食堂があり、夏から秋にかけてが旬です。独特の濃厚な味わいは、他のカニとは一味違います。
金刀比羅神社(車で約30分)
根室市街にある1806年創建の歴史ある神社。須崎も同じ日に参拝しました。詳しくは金刀比羅神社の記事をご覧ください。
春国岱(しゅんくにたい)
根室市の風蓮湖に浮かぶ砂州で、ラムサール条約湿地に登録されています。野鳥の宝庫として知られ、バードウォッチングのメッカ。時間に余裕があれば立ち寄る価値があります。
まとめ
- 本土最東端。日本で最も早く朝日が昇る場所
- 3.7km先に北方領土が見える。国境の現実を実感
- 納沙布岬灯台は北海道最古(1872年点灯)
- 「四島のかけ橋」モニュメントと「祈りの火」が領土返還を願う
- 北方館・望郷の家で北方領土の歴史を学べる(入館無料)
- 根室市街から車で約30分。日帰りで訪問可能
- 防寒対策は必須。海風が非常に強い
納沙布岬 観光情報
- 名称:納沙布岬(本土最東端)
- 住所:北海道根室市納沙布
- アクセス:根室市街から車で約30分 / バスで約40分
- 見学時間:24時間(屋外スポット)
- 料金:無料
- 駐車場:あり(無料)
- 周辺施設:北方館・望郷の家(北方領土に関する資料館)
- 問い合わせ:根室市観光協会 0153-24-3104
日本の最北端と最東端を制覇。次は最南端と最西端にも行ってみたくなりますね。「日本の端っこ」を巡る旅は、地図では感じられない特別な感動を与えてくれます。