根室の街を歩いていたら、美しい赤レンガの建物に出会いました。
明治公園のレンガサイロ。
1932年と1936年に建てられた3基のレンガサイロは、日本最大級の規模を誇り、登録有形文化財にも指定されています。酪農王国・北海道の歴史を物語る、趣深いスポットでした。
須崎が【北海道一周旅行10日目】で訪れた記録をお届けします。
※この記事は2025年11月の訪問時の情報に基づいています。最新情報は公式サイト等でご確認ください。
日本最大級のレンガサイロ

明治公園は、1875年(明治8年)に設置された北海道で2番目に古い牧場の跡地に作られた公園です。園内にそびえる3基のレンガサイロは、もっとも大きいもので高さ約15m、直径約6m。1932年と1936年に建てられたもので、日本最大級のレンガ造りサイロとして知られています。
赤レンガの壁面には90年以上の風雪を刻んだ味わいがあり、近くで見るとレンガひとつひとつに歴史の重みを感じます。根室の開拓時代から続く酪農の歴史を、静かに伝えてくれるスポットです。
明治公園は「日本の歴史公園100選」にも選ばれており、サイロの周囲は芝生の広場として市民の憩いの場になっています。
明治公園の歴史と背景
明治公園の歴史は、北海道の開拓史そのものと言っても過言ではありません。須崎なりに調べた内容を、時系列でまとめてみます。
開拓使時代の牧場がルーツ
1875年(明治8年)、北海道開拓使によってこの地に「根室牧畜場」が設置されました。北海道で2番目に古い国営牧場です。当時の北海道は、まだまだ未開の地。厳しい自然環境の中で、酪農の礎を築いた先人たちの努力を思うと、感慨深いものがあります。
レンガサイロの建設
現在残っている3基のレンガサイロは、1932年(昭和7年)に1基、1936年(昭和11年)に2基が建設されました。サイロとは、牧草や飼料を貯蔵するための施設です。当時としては最先端の技術を用いて建てられたもので、レンガ造りのサイロとしては日本最大級の規模を誇ります。
90年以上経った今でも、しっかりとした構造を保っているのは驚きです。当時の建築技術の高さを物語っています。
牧場から公園へ
戦後、牧場としての役割を終えた跡地は、1982年(昭和57年)に「明治公園」として整備されました。地域住民の憩いの場として開放され、サイロは歴史的建造物として保存されることになりました。
実際に訪れてみた感想・須崎の体験談
須崎が明治公園を訪れたのは、北海道一周旅行の10日目。根室を巡るルートの途中で立ち寄りました。
第一印象は「想像以上の存在感」
正直なところ、「公園の中にサイロがあるだけでしょ?」くらいに思っていました。でも実際に目の前に立つと、その存在感に圧倒されました。
高さ約15mのレンガサイロが3基、青空を背景にそびえ立つ光景は、想像以上に壮観です。レンガの赤と空の青のコントラストが美しく、思わず何枚も写真を撮ってしまいました。
静かで落ち着いた雰囲気
平日の昼間に訪れたこともあり、公園内はとても静かでした。地元の方が散歩をしていたり、ベンチで読書をしていたり。観光地特有の喧騒とは無縁の、ゆったりとした時間が流れていました。
須崎のように旅の途中でふらっと立ち寄るのにぴったりのスポットです。30分〜1時間もあればゆっくり見て回れます。
写真撮影のポイント
写真撮影をするなら、以下のポイントがおすすめです。
- 午前中:サイロの正面に光が当たり、レンガの赤が映えます
- 芝生広場から:3基のサイロを並べて撮影できます
- サイロの近く:レンガの質感や苔の付き具合がよく分かります
- 秋:周囲の木々が紅葉し、レンガとのコントラストが絶景です
周辺の観光スポット
明治公園の周辺には、根室ならではの見どころがたくさんあります。須崎が実際に訪れたスポットも含めて紹介します。
納沙布岬(のさっぷみさき)
日本本土最東端の岬。明治公園から車で約30分です。天気が良ければ、北方領土の歯舞群島が肉眼で見えます。「日本で一番早い朝日」が見られるスポットとしても有名です。
根室花咲港
花咲ガニの水揚げで知られる港です。根室に来たなら、ぜひ花咲ガニを食べてみてください。身がぎっしり詰まっていて、濃厚な味わいが特徴です。明治公園からは車で約15分です。
春国岱(しゅんくにたい)
風蓮湖の砂嘴(さし)に広がる自然保護区です。野鳥の宝庫として知られ、バードウォッチングが楽しめます。ハマナスの群落や、独特の植生も見どころです。明治公園からは車で約20分です。
根室市歴史と自然の資料館
根室の歴史や自然について詳しく学べる施設です。明治公園のサイロの歴史についても展示があるので、公園を訪れる前に立ち寄ると、より深く楽しめます。
アクセス情報の詳細
車でのアクセス
- 根室市街中心部から:約10分
- 釧路市街から:国道44号線経由で約2時間30分
- 中標津空港から:約1時間30分
北海道一周ドライブの場合、釧路方面から国道44号線をひたすら東へ進むルートが一般的です。道は一本道でシンプルなので、迷うことはまずありません。
公共交通機関でのアクセス
- JR根室駅から:バスで約10分、または徒歩で約30分
- JR釧路駅からJR根室駅まで:花咲線で約2時間30分
花咲線は本数が少ないので、事前にダイヤを確認しておくことをおすすめします。ただ、車窓から見える太平洋の景色は素晴らしく、鉄道旅好きにはたまらないローカル線です。
駐車場について
明治公園には無料の駐車場があります。普通車数十台分のスペースがあり、須崎が訪れた際も余裕で停められました。大型車も駐車可能です。
訪問時の注意点・持ち物
- 防寒着:根室は夏でも涼しく、風が強いことが多いです。11月の訪問時はダウンジャケットが必要でした
- 歩きやすい靴:芝生の上を歩くので、スニーカーがおすすめです
- カメラ:サイロの迫力は写真に残したくなります。広角レンズがあると3基を一度に収められます
- トイレ:公園内にトイレがありますが、冬季は閉鎖されている場合があります
まとめ
- 日本最大級のレンガ造りサイロ。高さ約15mの3基が現存
- 1932年・1936年建造。90年以上の歴史を持つ
- 登録有形文化財・近代化産業遺産に指定
- 「日本の歴史公園100選」にも選出
- 周辺には納沙布岬・花咲港など根室ならではの見どころが充実
- 静かで落ち着いた雰囲気。旅の途中でふらっと立ち寄れるスポット
明治公園 観光情報
- 名称:明治公園
- 住所:北海道根室市牧の内
- アクセス:根室市街から車で約10分
- 見学時間:24時間(公園は常時開放)
- 料金:無料
- 駐車場:あり(無料)
- 文化財:登録有形文化財 / 近代化産業遺産 / 日本の歴史公園100選
根室観光の際はぜひ立ち寄ってみてください。レンガサイロと青空のコントラストは絶好の撮影スポットです。